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久米島紬の製織と仕上げ
手織りの魅力
久米島紬は、すべて手織りの織物です。時代とともに技術が進歩しても、人の手が創り出すものには計り知れない創造性が生まれ、芸術性という価値が付加されます。さらに大量生産することのできない希少性もあいまって、その魅力は無限大です。
手織りの妙技
手投げ杼
織りは木製の高機(たかぐす)を使い、織杼(おりひ)を手で投げて緯糸を通し、筬を手前に打ち込む「手投げ杼(てなげひ)」という技法で行います。およそ1ヶ月ほどかけて1本の反物を織り上げます。
仕上げの工程
砧打ち
織り上がった反物を折り畳んで、30℃ほどのぬるま湯で洗い、天日干しにします。次に8割ほど乾かした状態で織り目を整え、もう一度たたんで木綿で包み「きぬた打ち」をします。「きぬた打ち」は約4.5キロの杵(きね)を使って2人がかりで20~30分程度たたき続ける作業で、紬の光沢と風合いを出すための重要な工程です。きぬた打ちを終えた反物を天日干しで乾燥させ、折れじわを伸ばして仕上げます。
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