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ORIBITO
TATENISHIKI
経錦とは
錦(にしき)とは、たくさんの色糸を使用した彩り華やかな文様織物の総称で、経錦(たてにしき)とはこの錦の一つで、経糸の浮き沈みで地と文様を織り成します。数色の経糸を一組として、地組織をつくる母緯(おもぬき)と、文様を表す影緯(かげぬき)の2種類の緯糸
を交互に通しながら織り進めていきます。
経錦の特徴
経錦は、表だけでなく裏にもその美しい文様と色彩が現れるのが特徴です。また、絵緯糸(えぬきいと)=文様をつくる緯糸を使わないので裏に糸が渡らず、生地がなめらかで軽く、シワに成りにくい特徴があります。
経錦の歴史
中国で、少なくとも前漢(前206~後8)の時代にはすでに高度な技術を示す経錦が織られていたとされており、日本では『魏志倭人伝』に、239年、卑弥呼が魏帝へ貢物を献じたのに対して、魏帝から経錦と考えられる「紺地句文錦(こんじくもんきん)」などが贈られたことが記されており、7世紀飛鳥時代には法隆寺に「蜀江錦(しょくこうきん)」が伝えられています。
経糸によって地の文様を織り出す経錦は、五色の配色ですと、五色五本をひと組の経糸として、この五色を互いに裏表浮き沈みさせて、文様を織りだして行きます。
鼈甲は、ウミガメの一種であるタイマイの甲羅を巧みに加工細工した製品です。古くから工芸装飾品として使われてきた鼈甲は、身に付けることで未来を予知す
ることができるとされています。
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